2. 直近のもみ合いを抜けて目線は上へ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。1月中旬から3万5500円~3万6400円あたりの狭いレンジで小幅にもみ合う動きが続いていました。先週も25日移動平均線を挟んで短いローソク足が上下するような動きでした。しかし、8日(木)に大きな陽線となると、このもみ合いを上抜けました。9日(金)には一時、3万7287円と、34年ぶりに3万7000円台を突破しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。200日線、75日線、25日線と、主要な移動平均線が扇形に開いています。これは典型的な上昇トレンドの形です。直近の上値メドである1月23日の高値(3万6984円)も抜けました。目線は上に持っていいでしょう。

まずは今週、終値ベースで3万7000円突破に期待したいところです。その後、下値のサポートを確認できれば、大きな節目もなく、視界が広がっています。目標はもちろん、日経平均史上最高値の3万8957円です。

逆に直近で急騰していることから、若干の調整が入ることも考えられます。3万7000円で上値を押さえられるような動きが続くかもしれません。それでも、再度、3万5500円~3万6400円あたりのもみ合いを下抜けることがなければ、押し目買いの好機と考えていいでしょう。

3万7000円で上値を押さえられるような動きが続く可能性もあり。

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参考資料

下原 一晃