2018年2月7日に行われた、ミネベアミツミ株式会社2018年3月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けしますIR資料

スピーカー:ミネベアミツミ株式会社 常務執行役員 経営管理本部副本部長 兼 経営管理部長 兼 IR室長 吉田勝彦 氏

1Q-3Q累計連結業績ハイライト

第3四半期の連結実績についてご説明申し上げます。 2018年3月期第3四半期累計の売上高は6,549億2,700万円、営業利益は643億8,900万円、 純利益は515億5,500万円となりました。

前年同期比では、ぞれぞれ売上高で48.0パーセント増、営業利益で85.5パーセント増、純利益で2.1倍となり、売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてにおいて、第3四半期累計期間として過去最高を大幅に更新いたしました。

これは、昨年1月に経営統合したミツミ事業の大幅な生産性改善が収益に大きく貢献したことに加え、ボールベアリング、モーター、LEDバックライト等の主力製品が堅調に推移したことによるものです。

為替の影響ですが、売上高で前年同期比プラス275億円、営業利益で前年同期比プラス23億円との推計でございます。

3Q連結業績ハイライト

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2018年3月期第3四半期の売上高は2,259億円、営業利益は224億3,700万円、純利益は172億7,800万円となりました。

前年同期比では、それぞれ売上高で35.0パーセント増、営業利益で39.2パーセント増、純利益で42.0パーセント増。同じく前四半期比では、売上高で4.2パーセント減、営業利益で9.9パーセント減、純利益で14.0パーセント減となり、売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてにおいて、第3四半期としての過去最高を大幅に更新いたしました。

前年同期比で大きく増加した理由は、ミツミ事業の統合のほか、ボールベアリングを中心とする機械加工品が堅調に推移したことによるものです。

為替の影響は、売上高では前年同期比でプラス127億円、前四半期比でプラス32億円、営業利益では前年同期比でプラス5億円、前四半期比でプラス0.4億円との推計でございます。

売上高

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このグラフは、売上高の四半期ごとの推移を表したものです。第3四半期は2,259億円と、第3四半期として過去最高を更新いたしました。

営業利益

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このグラフは、営業利益の四半期ごとの推移を棒グラフで、営業利益率の推移を折れ線グラフで表しております。 第3四半期は224億円と、第3四半期として過去最高を大幅に更新いたしました。また、前年同期比での増益は5四半期連続となります。

機械加工品事業セグメント

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機械加工品事業セグメントについてご説明いたします。 左側のグラフが四半期ごとの売上高の推移を、右側のグラフは棒グラフが営業利益、折れ線グラフが営業利益率を表しています。

売上高は467億円、前四半期と比べて12パーセントの増加となり、過去最高となりました。なお、当第3四半期からアメリカのC&A Tool EngineeringとフランスのMach Aeroを、機械加工品事業セグメントの「その他」として新規連結しています。

ボールベアリングの売上高は268億円、前四半期比で3パーセントの増加となりました。ボールベアリングの数量でございますが、外販数量は月平均で過去最高の1億9,300万個となり、21四半期連続で前年同期を上回りました。

また生産数量は、11月に過去最高となる2億8,200万個に達し、本年4月までの目標である2億8,500万個までの生産能力の増強は、達成目前となっております。

ロッドエンド・ファスナーの売上高は79億円となり、前四半期比で1パーセントの増加でした。ピボットアッセンブリーは82億円となり、前四半期比で4パーセントの増加でした。

なお、当社シェアは80パーセント超を維持しており、安定的に収益に貢献しております。営業利益でございますが、第3四半期は110億円と過去最高を更新し、営業利益率は23.6パーセントとなりました。

これは、前四半期比で2パーセントの増加、営業利益率では2.3ポイントの低下となります。C&A Tool EngineeringとMach Aeroを除いた場合の営業利益は、前四半期からほぼ横ばいでした。

製品別では、ボールベアリングとロッドエンド・ファスナーは、前四半期比で増益、ピボットアッセンブリーはわずかに減少となっております。

電子機器事業セグメント

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電子機器事業セグメントについてご説明いたします。売上高は1,123億円、前四半期比で16パーセント減となりました。モーターは前四半期からほぼ横ばいの467億円で、自動車向けを中心に堅調に推移いたしました。

エレクトロデバイスは555億円、前四半期から27パーセントの減少となりました。需要期を過ぎたことによる減少は織り込んでいたものの、当社の超薄型LEDバックライトに対する需要は堅調で、計画を大きく上回って推移しております。

センシングデバイスの売上高は90億円となり、前四半期比で7パーセント減少しました。営業利益は55億円、営業利益率で4.9パーセントでした。前四半期比では営業利益で52パーセント減、営業利益率で3.7ポイントの低下となりました。製品別では、モーターは堅調に推移、エレクトロデバイスとセンシングデバイスでは利益が減少しました。

ミツミ事業セグメント

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ミツミ事業セグメントについてご説明いたします。売上高ですが、第3四半期は667億円となり、前四半期比では10パーセントの増加となりました。

これは、主に新型ゲーム機器が本格的な需要期を迎え出荷数量が大きく増加したほか、主要顧客向けカメラ用アクチュエーターが増加したことによります。

営業利益は98億円、営業利益率は14.7パーセントとなりました。前四半期比では、営業利益は49パーセント増、営業利益率は3.9ポイントの上昇となりました。これは先ほど説明させていただきました新型ゲーム機器およびカメラ用アクチュエーターの出荷増に加えて、全体の生産性がさらに改善したことが、収益の底上げに貢献いたしました。

純利益

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このグラフは、純利益の四半期ごとの推移を棒グラフで、1株当たり純利益の推移を折れ線グラフで表しております。純利益は、前四半期比で14パーセント減の173億円となり、第3四半期として過去最高を更新しました。1株当たり純利益は、41.2円となりました。

販管費

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このグラフは、販管費の四半期ごとの推移を棒グラフで、売上高販管費比率の推移を折れ線グラフで表しております。

販管費は244億円、前四半期比で10億円の減少となりました。売上高販管費比率は10.8パーセントと、前四半期に続き低い水準を維持しています。

たな卸資産

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続きまして、たな卸資産の四半期ごとの推移です。第3四半期末は1,524億円となり、3カ月前に比べると108億円の減少となりました。これには、 LEDバックライトが需要期を過ぎたことにともなう減少のほか、Mach Aeroを新規連結したことにより、増加分13億円が含まれています。

設備投資額・減価償却費

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このグラフは、設備投資額の推移を左側の棒グラフで、減価償却費を右側の棒グラフで表しております。

第3四半期の設備投資は369億円、減価償却費は231億円でした。今期の設備投資総額は、前回予想と変わらず480億円となる見込みです。一方で、減価償却費は前回の予想を下回り、310億円となる見込んでおりです。

ネット有利子負債とフリーキャッシュフロー

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このグラフは、有利子負債総額から現預金を差し引いたネット有利子負債の推移を棒グラフで、フリーキャッシュフローの金額を折れ線グラフで表しております。

第3四半期末におけるネット有利子負債は638億円となり、2017年3月末から71億円減少しました。

今期は設備投資が増加するものの、利益の拡大によりフリーキャッシュフローは改善し、ネット有利子負債は更に減少する見込みです。一方で、中期の成長に向けて、積極的なM&Aなども引き続き検討してまいります。

業績予想

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これは、今期2018年3月期の業績予想をまとめたものです。今期は、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも、過去最高を大幅に更新する見込みです。

第4四半期は、引き続き主力製品であるボールベアリングの旺盛な需要や生産能力の拡張等による増収増益が見込まれる一方、スマホ関連部品等の短期的な需要動向や在庫調整、そして為替前提を前回予想より実勢に近いレートとしたことを勘案し、昨年11月に修正させていただきました。

業績予想を売上高で、8,100億円から8,500億円に。営業利益について、730億円から800億円に。経常利益について、720億円から795億円に。純利益については570億円から620億円にそれぞれ上方修正いたしました。

セグメント別業績予想

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こちらは、各事業セグメント別の予想です。

株主還元

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次に、株主還元についてご説明いたします。昨年11月の第2四半期決算の説明会でもご説明させていただきました通り、今期は1株当たり26円と、大幅な増配を予定しています。なお、昨年実施しました自社株買いを含めた総還元性向は約30パーセントとなる見込みです。

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