2月13日は「NISA」の日。NISAとは、個人の資産形成を支援するために2014(平成26)年に始まった「少額投資非課税制度」です。
人生100年時代、自分の力で資産形成をすすめていくことが重要視されています。
家庭環境や理想のワークライフバランスとの兼ね合いにもなりますが、老後の資金づくりは早めに進めておきたいもの。
そんな需要も相まって、2024年1月から新たにスタートした「新NISA」への注目度は高まりつつあります。
今回は、最新の意識調査結果を踏まえながら「積立投資で1000万円」に向けた計画をシミュレーションしてみました。
1. 【老後資金】最新の意識調査データをチェック!
キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービスを開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』が「2024年 老後資金の意識調査」を実施。
社会人の男女を対象に、お金の使い道や価値観についての調査を実施しました。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:現在職を持つすべての社会人(20歳代~50歳代)
- アンケート母数:男女合計600名(全国)
- 実施日:2024年1月3日~1月9日
- 調査会社:株式会社ライボ
- リリース公開日:2024年1月29日
1.1 【年代別】投資・資産運用ってどのくらい活用されているの?
同調査の回答者全体の660人に現在の「投資・資産運用」の有無を聞くと、いずれかを「運用している派」が75.1%で過半数を占める結果となりました。
その内訳は「投資・資産運用どちらもしている」が43.8%、「投資のみ」が16.5%、「資産運用のみ」が14.8%。どちらも併用している人が多いようです。
ちなみに、年代別の回答では30代の「運用している派」が79.5%で最多。次いで40代が74.2%、20代が72.2%、50代が71.6%という結果になりました。
では、みんなが利用している投資・資産運用の種類はどういったものなのでしょうか。
1.2 みんなから支持される投資・運用の種類:「NISA系」が最多
現在、投資・資産運用をしていると回答した496人に運用の種類を聞いたところ「NISA・つみたてNISA」(65.1%)が最多という結果となりました。
次いで「株式」が35.7%、「投資信託」が33.1%と続きます。
また、同回答者に尋ねた「1ヶ月に投資・資産運用にまわす額」は平均8万8000円、中央値・最頻値がともに3万円となりました。
少子高齢化社会や物価高の影響などにより、働く現役世代は流動的な「年金受給額」を強く意識しているのだとか。そもそも年金を受給できない可能性まで考慮しているようです。
年金に頼りすぎない老後を想定した、将来志向の強い世代が増えていると考察できます。
今回は、若い世代からも支持される「新NISA」などの積立投資を例に、シミュレーションしていきましょう。