株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、商いは連日で今年最低
2018年2月20日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,925円(▲224円、▲1.0%) 4日ぶり反落
- TOPIX 1,762.4(▲12.7、▲0.7%) 4日ぶり反落
- 東証マザーズ総合指数 1,216.0(+6.8、+0.6%) 4日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,027、値下がり銘柄数:949、変わらず:90
- 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
- 年初来高値更新銘柄数:63、年初来安値更新銘柄数:4
東証1部の出来高は12億3,682万株、売買代金は2兆2,390億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。前日のNY市場が休場であったため、休場明けの動向を見極めたいという様子見スタンスが一層強まりました。
低調な商いになった結果、出来高、売買代金ともに連日で今年最低を記録しています。
そのような中、利益確定売りに押された日経平均株価は、終日マイナス圏での推移となりました。前場はほぼ一本調子で下落し、前引け前には一時▲317円安まで売られる場面がありました。後場はやや切り返すものの、結局は4日ぶりの反落で引けています。
前日に大幅上昇した分の半分以上が掻き消された形となり、終値では再び22,000円を割り込みました。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小さくなっています。これは、日経平均株価を構成する主力大型株への売りが多かったことを物語っていると言えましょう。
東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は8日連続の1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,285万株、売買代金は763億円となり、いずれも前日より減少しました。新興市場でも個人投資家の物色意欲が回復しないことから、商いが細っています。出来高は連日で5,000万株を下回って今年最低を記録し、売買代金は8日連続で1,000億円を割り込みました。
ただ、一部の銘柄の買い戻しが進んだこと等から、総合指数は4日続伸となりました。1,200ポイントを固めて1,300ポイントを伺う展開ですが、薄商いが続いているためその勢いがやや弱い印象があります。
富士通が一時▲5%超安となり昨年来安値更新、好決算のピジョンも大幅安
個別銘柄では、前日に大幅高となったファーストリテイリング(9983)とファナック(6954)が大幅反落となり、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)など自動車株も総じて大きく値を下げました。
また、一部の証券会社がレーティングを引き下げた富士通(6702)が一時▲5%超安の急落となって昨年来安値を更新しています。
その他では、前日に好決算を発表したピジョン(7956)が材料出尽くしから大幅安となったのが注目を集めました。
一方、セブン&アイ・ホールディングス(3382)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が堅調に推移し、しまむら(8227)も値を上げるなど主力小売株の一角が買われました。
また、九州旅客鉄道(9142)や東海旅客鉄道(9022)などJR株の一角も上昇して引けています。
新興市場では、グレイステクノロジー(6541)が値を飛ばしてストップ高となり、ドリコム(3793)や中村超硬(6166)も急騰しました。一方、ユーザベース(3966)が反落し、串カツ田中(3547)も冴えない値動きとなったようです。
青山 諭志