2024年2月1日、ウェルスナビ株式会社が実施した「2024年から始まった新NISAに関する意識調査」の結果を公表。
調査結果によると、全国の投資意向がある投資未経験者1128人のうち、58.0%が「新NISA制度そのもの」に壁を感じていることが明らかになりました。
金融商品の選び方や額の決め方よりも、制度自体の理解に苦慮している方が多いと見受けられます。
新NISAのような積立投資には元本割れのリスクがあるものの、資産を増やすために投資を必要と捉えている人は増加傾向にあるといえるでしょう。
今回は、新NISAに関する意識調査の結果を踏まえて、2024年1月から生まれ変わった制度の解説をしていきます。
また、資産運用で1000万貯めるにはどのぐらい積立期間と金額が必要か、実際にシミュレーションしてみました。
1. 【最新の意識調査】未経験者が「新NISA」に壁を感じるワケとは?
まずは、投資未経験者が抱いている「新NISA」への苦手意識を確認していきましょう。
ウェルスナビ株式会社が、2024年から始まった新NISAに関する意識調査を実施。その中から投資未経験者を対象とした質問をピックアップしてみていきます。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 調査対象:全国の20歳代~50歳代。今後の投資意向がある人。
投資初心者あるいは投資未経験者(自己認識によって投資上級者を除外) - 有効回答数:男女合計4120名(うち未経験者1128名)
- 実施日:2024年1月12日~1月13日
- 調査会社:ウェルスナビ株式会社
- リリース公開日:2024年2月1日
1.1 投資未経験者1128人に聞いた「新NISA制度について難しいと感じる点は?」
「新NISA制度について、利用するうえで難しいと感じる点はありますか」という質問に対する最多得票だった回答が「NISA制度そのもの」(58.0%)。制度自体の理解に苦慮している方が多いという結果になりました。
さらに「投資する商品の選び方」が56.1%、「投資する額の決め方」が47.9%と続きます。
新NISAの利用をスタートするまでに多くのハードルを感じている様子が伺えました。
1.2 投資未経験者1128人に聞いた「新NISAに向けてどんな行動をしましたか?」
そして、未経験者にとって大切なのは「スタート前にどんな行動をするか」ではないでしょうか。
同調査にて「新NISA開始に伴い『投資』に関する行動を変えましたか、あるいは概ね今後1カ月以内に変える予定がありますか」という質問には、約半数にあたる49.7%の人が「行動を起こしていない」と回答。
たしかに制度そのものに対してハードルを感じたり、苦手意識をもっていたりすると情報収集もおっくうになってしまうのかもしれませんね。
一方、行動した人のなかで多かった回答は「資産運用やNISAに関して情報収集をした」が34.5%。続いて「資産運用について家族や友人に相談した」が20.8%となりました。
身近な人への相談や情報収集がはじめの一歩として選ばれているようです。そうなると、どうしても具体的なシミュレーションは難しいところ。
次の章からその一例として「積立投資で老後資金1000万円を貯める」ための投資期間や金額のシミュレーション結果をチェックしていきましょう。