2月は偶数月なので、年金支給月です。

年金は給料と違い毎月受け取ることができないのです。では、2024年最初となる年金支給日はいつなのかご存知でしょうか。

また、標準的な年金額や2024年度に引上げとなる年金例も見ていきます。年金額をもとに、老後生活について考えてみましょう。

1. 2024年2月の「年金支給日」はいつ?

年金は原則年6回に分けて、偶数月の15日に支払われます。もし15日が土日祝日の場合は、直前の平日となります。

2024年2月15日は木曜日なので、そのまま15日が年金支給日となります。

2024年の年金支給日を一覧で確認しましょう。

【2024年】年金支給日のカレンダー

出所:LIMO編集部作成

  • 2月の支給日:15日(12月、1月分)   
  • 4月の支給日:15日(2月、3月分) 
  • 6月の支給日:14日(4月、5月分)   
  • 8月の支給日:15日(6月、7月分) 
  • 10月の支給日:15日(8月、9月分)
  • 12月の支給日:13日(10月、11月分)   

2月15日に支給されるのは、2023年12月分と2024年1月分の年金です。後払いになっているのですね。

原則として指定した口座に振り込まれますが、ゆうちょ銀行窓口での受け取りを指定することも可能です。

振り込まれた年金は「2ヶ月分であること」を理解し、計画的に家計を管理していく必要があります。

2. 日本の年金制度「国民年金と厚生年金」の仕組み

次に、日本の公的年金の仕組みを確認しましょう。「国民年金と厚生年金」は次のような2階建て構造の仕組みとなっています。

日本の年金制度のしくみ

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

2.1 国民年金(1階部分)

  • 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
  • 保険料は一律
  • 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる

2.2 厚生年金(2階部分)

  • 公務員やサラリーマンなどが加入する
  • 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
  • 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる

国民年金に上乗せして厚生年金にも加入していた場合、受け取れる年金額も多くなるのが一般的です。

では、標準的な夫婦や会社員だった方はどれほどの年金を受給しているのでしょうか。

3. 標準夫婦・標準的な会社員の年金額はいくら?

2月15日に支給される年金は、2023年度分の金額になります。厚生労働省によると、2023年度の年金額の例は次のとおりです。

3.1 2023年度の標準的な年金額

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万6250円(1人分)※1
  • 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分)

※1 2023年度の既裁定者(68歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万6050円

夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額は22万4482円とされていますが、これは「平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準」とされています。

つまり、夫は40年間の収入平均が43万9000円であり、さらに妻は専業主婦(もしくは扶養内パート)で厚生年金なし、という夫婦を指すことがわかります。

これを1人分に置き換えると、妻の年金6万6250円を差し引いて「15万8232円」となります。

さらに、2024年度の年金額は2.7%の引上げになることがわかっています。

3.2 2024年度の標準的な年金額

厚生労働省は1月19日に、2024年度の年金額改定を公表しました。

資料によると、2024年度の年金額例は下記のようになっています。

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分)※1
  • 厚生年金:23万483円(夫婦2人分)

※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万7808円

国民年金は1750円、厚生年金は6001円の増額です。

改定分の年金が実際に支給されるのは、2024年6月14日の支給日からです。