LIMOが2023年02月にお届けした記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年02月14日)
近年増えている「おひとりさま」。
ひとりならではの楽しみもある一方で、40~50歳代になると「老後資金が気になる」方も多いのではないでしょうか。
リタイア後、年金だけでは不足する生活費だけでなく、娯楽費や、病気や介護が必要になったときの急な出費の支えにもなるのが「貯蓄」です。
では、今の40~50歳代はどれくらいの貯蓄を保有しているのか、最新データをもとに見ていきましょう。
【2022年版】40~50歳代の平均貯蓄額はいくら?中央値は約50万円に
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに、最新の40~50歳代の貯蓄を見ていきましょう。
40歳代・ひとり世帯の貯蓄(2022年版)
- 平均:657万円
- 中央値:53万円
- 貯蓄ゼロ:35.8%
50歳代・ひとり世帯の貯蓄(2022年版)
- 平均:1048万円
- 中央値:53万円
- 貯蓄ゼロ:39.6%
上記をみると平均は600~1000万円ほどですが、より実態に近い中央値をみると40~50歳代ともに53万円でした。
平均は一部の富裕層に影響されるため、貯蓄の二極化が大きいことがわかります。
貯蓄ゼロの割合を見ると、40歳代で3割強、50歳代では約4割に。一方で貯蓄2000万円以上保有している人も1割前後いました。
【40~50歳代の貯蓄】年間手取り収入からの貯蓄割合は?
では、貯蓄を保有している方は、年間の手取り収入からどれくらい貯蓄しているのか確認していきましょう。
年間手取り収入からの貯蓄割合:40歳代/50歳代(金融資産保有世帯)
平均:16%/13%
- 5%未満:6.7%/7.7%
- 5~10%未満:8.7%/10.9%
- 10~15%未満:17.8%/15.4%
- 15~20%未満:3.4%/1.8%
- 20~25%未満:9.1%/7.2%
- 25~30%未満:2.4%/0.5%
- 30~35%未満:6.7%/5.0%
- 35%以上:15.4%/12.7%
- 貯蓄しなかった:29.8%/38.9%
上記は金融資産を保有している世帯のみですが、平均で40歳代で16%、50歳代で13%となりました。
最も多いのは40~50歳代ともに「10~15%未満」、次に「35%以上」となっています。
収入や家庭などの状況により貯蓄できる割合は異なりますが、平均的には10%台なものの、3割以上貯蓄する方もいるようですね。
ただ貯蓄しなかった割合も40歳代で約3割、50歳代で4割近くになっています。