2. 「日経平均株価」構成銘柄にはどのようなものがある?
国内株式市場における流動性の高い銘柄を中心に選ばれている日経225銘柄。
どういったものが選ばれているのでしょうか。
2.1 様々な業種から選出されている
「日経平均株価」を算出するための225銘柄は日経業種分類を基準として、6セクター36業種の銘柄から構成されています。
- 技術:医薬品、電気機器、自動車、精密機器、通信
- 金融:銀行、その他金融、証券、保険
- 消費:水産、食品、小売業、 サービス
- 素材:鉱業、繊維、紙・パルプ、化学、石油、ゴム、窯業、鉄鋼、非鉄、金属、商社
- 資本財・その他:建設、機械、造船、輸送用機器、その他製造、不動産
- 運輸・公共:鉄道・バス、陸運、海運、空運、倉庫、電力、ガス
2.2 各セクターに含まれる銘柄
「日経平均株価」は、実際にどのような銘柄から構成されているのでしょうか。各セクターに属する一部の企業は、以下のようなものが挙げられます。(※執筆時点のものです)
- 技術:中外製薬、ソニーグループ、トヨタ自動車
- 金融:三菱UFJフィナンシャル・グループ、日本取引所グループ、東京海上ホールディングス
- 消費:日本たばこ産業、ファーストリテイリング、任天堂
- 素材:信越化学工業、ブリヂストン、三菱商事
- 資本財・その他:大和ハウス工業、ダイキン、三井不動産
- 運輸・公共:東海旅客鉄道、日本郵船、関西電力
3. 「日経平均株価」の銘柄の入れ替えは「4月・10月」もある
日経平均株価の構成銘柄は入れ替えられることもあります。
銘柄入れ替えは、年2回の実施。4月と10月の第一営業日が対象です。直近の2023年10月の入れ替え結果は、下記のとおりです。
投資をしている気になる方は要チェックですね。
また、経営再編や経営破綻などで欠員が出る場合には「臨時入れ替え」で銘柄補充し、225銘柄を維持する仕組みになっています。
4. 「日経平均株価」は分散投資の選択肢の1つになる?
日経平均株価は日本を代表する株価指数。高い指標性が特徴で、相場動向を測るためだけでなく、関連した投資信託も多く販売されています。
近年はアメリカ株や全世界株のインデックス投信が人気ですが、元本割れのリスクもある投資で大切なポイントのひとつが「投資先の分散」です。
外国株をメインに投資している方も、分散先としてチェックしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
荒井 麻友子