2. 東京都でRC造の注文住宅を建てた方の満足したポイント5選

一方で、注文住宅作りで満足したポイントもたくさんあります。

その中から5つを見ていきましょう。

2.1 満足したポイント1:システムキッチンの天板を低くした

「妻の身長が低いのでシステムキッチンの天板を低くしたところ、子供たちでも届くので便利」

キッチンの天板の最適な高さの目安は、一般的に身長(cm)÷2+5cmといわれています。

したがって身長が150cmほどであれば80cmの高さが使いやすいとされます。

この高さであれば、子供でも小学校高学年以上になれば踏み台などを使わずに使用することができるかもしれません。

2.2 満足したポイント2:2部屋に畳がある

2部屋に畳がある

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「2部屋に畳があるので、大人数の来客があっても畳にマットを敷いてみんなで寝ることができる」

近年は畳敷きの部屋がない住宅が増えていますが、畳はクッション性、防音性が高く、空気をきれいにして湿度を調整してくれる効果があります。

来客の対応にも便利ですね。

畳敷きのメリットを再度検討してみると良いでしょう。

2.3 満足したポイント3:全面タイル張りの浴室

「ユニットバスではなく全面タイル張りの浴室にして、湯船もヒノキで作ったものなので、入浴中に癒される」

在来工法の浴室には自由に壁や床のデザイン、浴槽の種類などを決めることができるメリットがあります。

そしてヒノキの浴槽を選べば木特有の肌触りを味わうことができ、木の香りに包まれて癒しの効果が期待できます。

2.4 満足したポイント4:夫婦の寝室

「2階の夫婦の寝室は、半分を畳、残りの半分をフローリングにしたため、仕事をする時は畳の上で集中し、終わったらベッドの上で休めるのが良かった」

仕事モードとリラックスモードをうまく使い分けられる間取りになっているようです。

ひとつの部屋の中でも床材を用途に合わせて場所ごとに使い分けることで、より快適に過ごすことができるようになります。

2.5 満足したポイント5:壁一面をガラス張りにした

「玄関を入るとすぐにリビングなので、暗くならないように壁一面をガラス張りにして明るくしたのが良かった」

部屋の壁一面をガラス張りにすることで、採光の良い明るい部屋にすることができると共に、個性的なインテリアを楽しむことができます。

一方ではガラスの面積が増えるほど家の耐震性が低下するデメリットがありますが、RC造の建物であれば必要な耐震性能を確保することが可能です。

3. 注文住宅ではメリットとデメリットをしっかり検討する

今回の事例はRC造の建物でありデザインの自由度が高いため、個性的な家になっているといえます。

比較的自由な設計ができるRC造のメリットを、上手に活用しているといえるでしょう。

一方、カビや建築コストの面では不利になりますが、高額な費用に見合う価値を感じられる人にとっては、RC造はおすすめの構造といって良いでしょう。

参考資料

亀田 融