2. あるあるトラブルその2 【親族】身内のトラブル

本当は心穏やかに故人を見送りたいのに……。

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葬式や法事は、普段あまり集まることのない親族が一堂に会する場です。

家族、親族の皆さまの関係が良好であれば良いものであれば問題ないのですが、すべての家庭がそうとは限りませんご当家がそうではありません。

些細ないさかいから、親族関係がこじれやすくなりがちです。

2.1 【葬祭ディレクターが見た、お葬式での親族トラブル】

あるおうちでお父様がなくなり、長男が喪主を務めることになりました。喪主と打ち合わせをし、葬式の詳細を取り決め、通夜の日がやってきました。

通夜の前に式場に集まり始める親族。亡くなったお父様の妹が来られると、祭壇や料理に口を挟み始めます。

普段ほとんど関与してこないくせに、あれこれと口を出す叔母に心底腹を立てた喪主。

「もう知らない、勝手にしろ!」と、周りの制止を振り切り、通夜を前に帰ってしまいました。

その後、親族が説得に行くものの、警察を呼んで追い出す始末。葬式は急遽、別の親族が務め、形式上は無事に終えることができました。

結局長男は葬式が終わるまで、さらには法事にも、顔を出すことはありませんでした。その後も、関係はこじれたままだといいます。

これは極端なお話ですが、実際にあったエピソード。

故人に思いをはせるがゆえに、それぞれがこうしてあげたい、という気持ちを持っています。しかし、それが原因で親族関係がもつれてしまうことを、故人は望んでいないでしょう。

まずは喪家の意見を最優先し、折り合いをつけていくことが大切です。