3. 管理職は年収だけでなく悩みも増える
能率産業大学総合研究所の調査によると、部長のよくある悩みは以下の通りです。
- 部下がなかなか育たない
- 部下の人事評価が難しい
- 職場・自分の業務量が多すぎる
- 求められる成果が出せていない
- 部下が自分の指示通りに動かない
部下に関する悩みが多く、管理職ならではの悩みを抱えていることがわかります。
また、管理職でありながら業務量の多さに悩む方も少なくありません。
一方で同調査においては、部長の約6割が「副業制度を希望する」と回答しています。
一般職と比べると2倍以上の給与をもらえる部長職ですが、それでも収入が足りない、増やしたいと考えている方が多いようです。
4. まとめにかえて
管理職になれば、一般職より月収は増えます。
特に部長にもなれば一般職のおよそ2倍に増えるのです。
しかし、その分責任が重くなったり、残業代が支給されなくなったりと良いことばかりではありません。
自分が管理職になる上で適性はあるか、重い責任の重圧に耐えられるかをよく考えたうえで、自分にとって最適なキャリアを目指しましょう。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)