40歳になれば介護保険料の支払いが始まり、老後を意識し始める人が増えるでしょう。そして、50歳代になれば老後資金確保に向けてラストスパートをかけなければ!と焦りを感じる人もいるかもしれません。

老後の収入の柱となる年金額には個人差がありますが、年金収入だけでゆとりを持って生活できる人はそう多くありません。

2023年12月に発表された厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2022年度末現在の年金受給額の平均は国民年金で月額5万6316円、厚生年金で月額14万3973円でした。

老後に向けた「備え」はマストといえるでしょう。

今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。

同年代の人たちは、老後に向けてどれくらい準備を進めているのでしょうか。

1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄2000万円~3000万円未満は何パーセントか

50歳代・二人以上世帯で「貯蓄2000万円~3000万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円~3000万円未満の割合

7.2%

1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円以上の割合

18.0%

1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1253万円
  • 中央値:350万円

貯蓄2000万円~3000万円未満は1割未満、貯蓄2000万円以上でみると約2割となりました。