働くことが難しく自立した生活を送れない場合、「生活保護」の受給を検討する人も多いでしょう。

では、生活保護になった場合に年収はいくらになるのでしょうか。本記事では、生活保護で受け取れる8種類の扶助を紹介します。

生活保護を受け取るための要件についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 生活保護はどのような人が受けられるのか

まずは、生活保護を受けとるための要件を確認しましょう。

1.1 生活保護を受けるための要件

厚生労働省「生活保護制度」によると、以下の要件を満たした場合で健康で文化的な最低限度の生活を送ることが出来ない人は生活保護を受けることが可能です。

資産の活用

預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充てること

能力の活用

働くことが可能な人は、その能力に応じて働くこと

あらゆるものの活用

年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合、まずそれらを活用すること

扶養義務者の扶養

親族等から援助を受けられる場合、援助を受けること

お金を手に入れるためのさまざまな手段を使っても自立した生活を送れない場合に、生活保護が受けられると考えていいでしょう。

そのため、「働くことはできるが働きたくない人」や「生活費に回せる貯金がある人」は生活保護を受給することはできません。

2. 生活保護はいくらもらえるのか

生活保護を受けるための要件を確認しましたが、実際に生活保護はいくらもらえるのでしょうか。

結論、生活保護として受け取れる金額は人によって異なります。

最低生活費から年金などの収入を差し引いた金額が、保護費として支給される金額です。

支給される保護費

出所:厚生労働省「生活保護制度」

最低生活費は家族構成や居住地などによって決まり、年金などの収入も人それぞれのため、一概に「生活保護の年収は〇〇万円」ということはできません。