住宅を購入する年齢は、購入する住宅の種類やそれぞれのライフプランによっても多少異なりますが、データをチェックすることで大まかな傾向を知ることができます。
2023年(令和5年)公表の国土交通省 住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅、分譲戸建住宅、分譲マンション共に30歳代で購入する方が最も多くなっています。
30歳代は年収が安定しつつある時期であり、かつ結婚や出産などでライフスタイルが変わる時期でもあるので、マイホームを購入するケースが多いといえます。
くわしく見ていきましょう。
1. 住宅購入の年齢はいつ?
注文住宅の購入は、30歳代の割合が36.9%で最も多くなりました。
次いで40歳代21.7%、60歳以上17.9%と続いていて、購入の平均年齢は43.8歳となっています。
また分譲戸建住宅、分譲マンションを購入した年代の割合も30歳代の割合が35%を超え、購入の平均年齢は分譲戸建住宅が39.5歳、分譲マンションが44.8歳となっています。
さらに住宅ローンの世帯主の年齢別残高も気になるところですが、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、住宅ローン残高の世帯主の年齢別平均値は次のようになっています。
- 30歳代:1736万円
- 40歳代:1480万円
- 50歳代:995万円
- 60歳代:766万円
- 70歳代:463万円
この結果から、住宅を購入してローンを組んだばかりの30歳代が最も多くの住宅ローンを抱えていることがわかります。
それでは、住宅購入のタイミングとは具体的にはどのような時が多いのでしょうか。
詳しく見ていきたいと思います。