3. 75歳以上人口が初めて2000万人を突破
「団塊の世代」(1947年~1949年生まれ)は、2022年に75歳を迎えました。
また、総務省が公表する「統計からみた我が国の高齢者」によると、75歳以上人口が初めて2000万人を突破しました。
総人口に占める割合をみると、70歳以上人口で23.2%、75歳以上人口で16.1%、80歳以上人口は10.1%とのことです。
さらに80歳以上人口は、総人口に占める割合が初めて10%を超え、10人に1人が80歳以上となりました。
長寿国である日本において、長生きは喜ばしいことである一方、「長生きリスク」をしっかり考える必要があります。
老後資金の確保は今後も課題となるでしょう。
4. お金に意味を持たせましょう
70歳代以上でも「貯蓄2000万円超」の世帯は一定数いることがわかりました。
ただし、これからの時代でも2000万円を貯められるかというと、難しいご家庭も多いでしょう。
日々の生活費や教育資金などで多額のお金が必要になるため、しっかりとお金に目を向けないとなんとなく消費してしまいます。
とはいえ、老後に備えて今の生活を切り詰めすぎるのも避けたいものです。
今の生活を十分に満喫しつつも、老後2000万円問題に備えていく、ここが一番のポイントです。
そのためには、今あるお金に明確な意味を持たせましょう。
これは自分の人生を豊かにするためのお金、この部分は老後の自分の生活を豊かにするためのお金、と色をつけて置く場所を決めておくことが大切です。
常にお金の使い方に意味を持たせることで、今の自分と老後の自分、どちらも幸せにすることができるはずです。
せっかくの機会ですので、みなさん今一度お金について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」
- 総務省「統計からみた我が国の高齢者」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
杉田 有毅