1. 厚生年金と国民年金の仕組みとは
日本の年金制度は「2階建て構造」で、図のように1階部分は「国民年金」、2階部分は「厚生年金」となっています。
2階部分の厚生年金に加入できるのは、第2号被保険者である会社員や公務員のみ。「厚生年金」に加入していた人は、将来「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」が受給できるのです。
自営業や専業主婦などで、一度も厚生年金の加入期間がない場合、国民年金のみの受給となります。
上乗せできる構造のため、厚生年金は手厚いというイメージを持つ方も多いでしょう。
ねんきん定期便やねんきんネットなどで、見込額を確認したことがある方もいると思います。
しかし、実際に振り込まれる金額は少しずれてきます。老齢年金を受給できるときに受け取る「年金振込通知書」の記載内容を見ていきましょう。
2. 年金振込通知書とは
年金振込通知書とは、日本年金機構から送付される通知書のことです。
年金額改定通知書と一体となったものもあり、実際の年金支払額や振込額、振込予定額などを知ることができます。
2.1 毎年6月に送付されるケース
毎年6月上旬に、1年分の「年金支払額」等が記載されたものが送付されます。これは、その年度の年金支払いが6月にスタートするためです。
2.2. 6月以外に送付されるケース
年金振込額や受取金融機関に変更があった方、また紛失して再送の手続きをした方には、6月以外にも送付されます。
原則として、振込月の上旬頃に届きます。