2018年2月6日、横河電機(6841)は2018年3月期第3四半期累計(4-12月期)決算を発表。

9ヵ月累計実績は、受注高は対前年同期比+6%増、売上高は同+6%増、営業利益は同+3%増と増収増益となったが、親会社株主に帰属する四半期純利益(以下、純利益)は、買収した海外子会社ののれん減損(▲91億円)が響き同▲49%減となった。

一方、通期会社予想は、受注高及び売上高は従来予想が据え置かれたが、営業利益は360億円から330億円へ、純利益は270億円から200億円へ下方修正された。

2016年4月に買収した英国子会社(KBC Advanced Technologies社)において急激な油価下落などの事業環境の悪化を背景に貸倒引当金が計上されたことや、のれん減損が行われたことが主な下方修正要因となっている。

なお、同社は、日本やアジア及び中国の事業環境は堅調だが、中東での競争環境の厳しさは継続、また北米でも大型プロジェクトが一巡したため厳しさが継続していると決算説明会でコメントしている。

こうした事業環境のなかで、来期以降、業績を改善していくことが可能であるかを今後は注視していきたい。

LIMO編集部