LINEは先日、2018年3月をめどに、いわゆるガラケー版の「LINE」のサービス提供を終了すると発表しました。それを受けて、ガラケーの見た目で、今後も「LINE」などのスマホ向けアプリが使用できる「ガラホ」が注目されています。いったいどんなものなのでしょうか?
折りたたみ式で高機能
「ガラホ」とは、折りたたみ式の「ガラケー」の見た目はそのままに、スマートフォンの高機能を兼ね備えた携帯電話のことです。
現在発売されている「ガラホ」には、「Android OS」が搭載されていて、従来の「ガラケー」と異なり、スマホ向けのウェブコンテンツも利用できるのが特徴といわれています。
なぜ注目されているの?
総務省の2017年版「情報通信白書」によると、モバイル端末の保有状況は携帯電話・PHS(スマホを除く)が約33%で、スマートフォンは約57%となっています。過去の調査結果もふまえると、スマホの保有率が年々増加する一方で、携帯電話・PHSの保有率は減少してきています。
この背景には、いまや大半のウェブコンテンツやアプリがガラケー用からスマホ用にシフトし、これら魅力的なサービスの多くが利用できないガラケーからスマホへと乗り換えが増えていることがあります。
では、そんな中でなぜ “ガラケー”+“スマホ”の「ガラホ」がいま注目されているのでしょうか?
「安い」「使いやすい」がメリット
「ガラホ」を支持する人の中には、スマホのタッチパネル操作などを面倒に思っている人が多いようです。その点、「ガラホ」は従来の携帯と同じくボタン式のテンキーが採用されているため、片手で確実に操作できる点が魅力です。
また、ガラホはスマホよりも安いプランで利用できるのもメリットとなっています。スマホに比べ、ガラホは通信代などが安くなっているので、月々の携帯電話代を抑えることができるのです。
また、ガラケー・ガラホ支持者の中には、そもそもスマホの「電話としての使いにくさ」を指摘する人もいます。スマホで電話する場合に、「フラットなデザインなので耳にフィットせず、聞こえにくいし、耳が痛い」「電話中に両手を使いたいときに、肩とあごで挟んで通話するのが難しい」といった声も多く聞かれます。
「ガラホ」が向いているのはどんな人?
一方で、ガラホではスマホ向けアプリがすべて利用できるというわけではありません。Androidのスマホでアプリを入手するための「Google Play(Playストア)」に対応していないため、普通のスマホのようにアプリを自由にインストールすることができないからです。
そのため、ガラホは「LINEなどが使いやすいと思ってスマホに乗り換えたけれど、その他の機能は持て余している」という人に向いていると言えるかもしれません。
スマホに多くの機能を求めない人に
最近はスマホだけでなく、軽くて持ち運びに便利なタブレット端末なども多く登場していますよね。そのため、スマホに多くの機能を求めない人も増えているようです。今後、そう考える人が増えていくことで、「ガラホ」の人気は上昇していくかもしれません。
いまガラケーを使っているけど、「LINE」が使えなくなるから携帯を変えようと思っている人も、スマホを持っているけど使いこなせているか疑問に感じている人も、一度「ガラホ」に注目してみてはいかがでしょうか?
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