2. 連日でバブル後最高値を更新

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は4日が大発会のため、営業日は4日と5日の2日間だけでした。足元では、25日移動平均線付近で、もみ合うような動きが続いていたことから、先週はここを上抜けできるかどうかがポイントでした。

実際には、連休明けの週初9日(火)から窓をあけて上昇するとそのまま陽線となり、さらに翌10日(水)以降も、連日で窓をあけて上昇して寄り付くと、大きく上昇しました。4日連続でバブル後最高値を更新し、11日(木)には終値ベースで3万5000円を突破しました。

今後の展開はどうなるでしょうか。25日移動平均線、75日移動平均線など、主要な移動平均線を上放れる、強い上昇トレンドとなっています。さらに大きな特長として、昨年来、なかなか抜けることができなかった3万2000円~3万3800円付近のもみ合いを一気に抜けてました。これからはこのあたりが下値サポートになることが期待されます。

ただ、直近で急上昇したことから、RSIなどのオシレーター系の指標は「買われすぎ」を示しています。過熱感が高まっていることから、利益確定売りも出やすいところです。ただし、若干の調整が入ったとしても、25日線を割らない限り、押し目買いの好機と考えていいでしょう。

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参考資料

下原 一晃