日本政府観光局の統計によると、観光目的のインバウンドはコロナ禍前の水準に戻りつつあります。海外から日本を訪れた旅行客は、歴史的な建物を見ておいしい食べ物を食べ、思い思いの過ごし方で日本を満喫しているようです。

インバウンドに人気のアクティビティのひとつに、忍者体験が挙げられます。黒い装束に身を包み、スタッフの説明を受けながら手裏剣を投げたり刀で戦ったりと本格的な体験ができるのが魅力的なのだとか。

そこで今回は忍者に対する海外の印象と、インバウンドが多く訪れる京都にある忍者体験施設を4カ所紹介します。

海外では「忍者」をどう思っているの?知名度はある?

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日本の人が「忍者」と聞くと、諜報活動を行ったり暗器を使ってこっそり戦ったりするイメージを持つ場面が多いのではないでしょうか。

海外では映画や大人気漫画作品「NARUTO -ナルト-」の影響もあり、超人的な身体能力を持ち、特殊な武器や術を使う戦闘のプロのような印象を持たれているそうです。

日本忍者協議会が2017年にアメリカや台湾など世界10カ国で調査をしたところ、「忍者を知っている」と回答した人は98.7%にも上りました。

また、「忍者が現在も存在する」と回答した人は日本が37%だったのに対し、調査対象となった世界10カ国では63.1%でした。

海外では多くの人が忍者の存在を信じていると言えますね。「忍者になりたい」と思っている人も一定数いるそうで、世界10カ国では49.6%、特に多かったタイは80.8%でした。