みなさんは冬のボーナスをいくらもらいましたか?

なかには、周りの人がもらうボーナスがいくらなのか気になる人もいるかもしれません。

では、一般的に年収が高いイメージのある「上場企業」と「国家公務員」は冬のボーナスをいくら受け取ったのでしょうか。

本記事では、「上場企業」と「国家公務員」が2023年冬にもらったボーナス額を紹介します。

業種ごとのボーナス額や内閣総理大臣への支給額も解説するので、参考にしてみてください。

1. 上場企業の冬のボーナスはいくらだったのか

まずは、上場企業の2023年冬のボーナスを確認しましょう。

一般財団法人労務行政研究所「東証プライム上場企業の2023年年末一時金(賞与・ボーナス)の妥結水準調査」によると、東証プライム上場企業187社における2023年末一時金の妥結水準は以下のとおりです。

1.1 東証プライム上場企業の2023年末一時金の支給水準

 区分       妥結金額(対前年同期比)

  • 全産業    80万28円(+1.5%)
  • 製造業    83万1644円(+1.7%)
  • 水産・食品  69万4495円(+1.1%)
  • 繊維     81万8332円(ー3.7%)
  • 紙・バルブ  65万5000円(ー6.4%)
  • 化学     85万9143円(+1.9%)
  • ゴム     79万3000円(+0.9%)
  • ガラス・土石 86万3447円(ー1.7%)
  • 鉄鋼     92万5125円(+6.1%)
  • 非鉄・金属  78万4405円(ー0.3%)
  • 機械     80万2579円(+6.1%)
  • 電気機器   88万9982円(ー0.6%)
  • 輸送用機器  88万8650円(+2.0%)
  • 精密機器   68万5533円(+2.4%)
  • その他製造  65万5593円(ー1.3%)
  • 非製造業   67万6060円(+0.8%)
  • 建設     78万2082円(ー1.1%)
  • 商業     61万264円(+3.5%)
  • 情報・通信  86万4000円(+0.6%)
  • 電力     73万5200円(ー3.6%)
  • サービス   59万6421円(ー0.2%)

全産業平均の金額は80万28円となっています。本調査を始めた1970年依頼、全産業平均の支給額が80万円台となるのは初めてです。

物価上昇などの影響を受け、ボーナスの支給額が上がっていることがわかります。また、もっとも支給額が高いのは鉄鋼業でその金額は92万5125円です。

一方で、もっとも支給額が低いサービスは59万6421円で鉄鋼業との差は30万円以上もあります。業界によって、支給額に大きな差があるのが実態です。

2. 国家公務員の冬のボーナスはいくらだったのか

民間の上場企業のボーナス支給額を確認しましたが、国家公務員の冬のボーナスはいくらだったのでしょうか。

内閣官房内閣人事局「令和5年12月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」によると、2023年12月期の冬のボーナス平均支給額は約67万4300円です。

東証プライム上場企業の全産業平均の金額80万28円よりも、国家公務員のボーナスは平均で13万円程度少なくなっています。また、前年同期比では+3.4%の増額です。