2024年1月9日に公表された「2020年基準消費者物価指数 東京都区部 2023年(令和5年)12月分(中旬速報値)」によると、総合指数は前年同月比で2.4%上昇となりました。
このような物価高の現状においても、穏やかな老後を過ごすにはどれほどの資産が必要なのでしょうか。
今回の記事では、シニア世代に対する経済面での意識調査の結果や収支状況などをまとめました。
1. 約7割のシニア世代は「経済的な心配がない」状態で生活
内閣府が公表した「令和5年版高齢社会白書」では、75歳以上の12.5%が「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と回答。57.8%が「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」を選択しました。
双方をあわせると、シニア世代の約7割は家計を心配していないという結果になりました。65歳から74歳までの世代、高齢者全体で結果をみても傾向は大きく変わっておらず、大半の高齢者は家計を心配せずに生活しているといえます。
ただし今回の調査で、日々の生活費に「多少なりとも不安」を感じるシニア世代が約3割程いることも見逃せません。