LIMOが2023年下半期にお届けした記事から、注目の記事をピックアップして再掲載します。
(初掲載*2023年9月28日)
70歳代になると多くの人が定年退職をして、生活費は公的年金の給付や貯蓄を中心にやりくりするのが一般的です。
しかし、いまは公的年金だけでは十分な生活を送るのは足りないため、貯蓄を取り崩している人も少なくないのではないかと思います。
70歳代の方は、平均的な貯蓄額はどのくらいなのでしょうか。70歳代で貯蓄がゼロという世帯はどれほどいるのでしょうか。
今回は70歳代の平均貯蓄額について解説します。また、70歳代で貯蓄ゼロであっても、生きていくための方法もあります。
老後の生活に不安を感じている人の参考になればと思います。
70歳代の平均貯蓄額はいくらか。中央値も確認
70歳代の世帯では貯蓄をどれほど持っているのでしょうか。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」をもとに世帯別にみていきましょう。
70歳代・2人世帯の貯蓄額の平均は?
70歳代の2人世帯における金融資産の保有額は平均で1905万円、中央値で800万円となっています。
中央値と平均が異なるのは、多額の資産を保有する世帯が存在して、平均値を引き上げているといことです。
また、700万円以上の金融資産を持っている世帯が50%以上を占めています。
70歳代・単身世帯の貯蓄額の平均は?
単身世帯でみると、金融資産の保有平均額は1433万円、中央値では485万円となっています。
また50%以上の世帯が金融資産を400万円以上持っていることがわかります。