2. 厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

では、令和4年度の厚生年金・国民年金の平均月額をみていきましょう。

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金・国民年金の平均月額は下記の通りです。

  • 厚生年金の平均月額:14万3973円
  • 国民年金の平均月額:5万6316円

なお、前年度と比較した平均月額は下記のような結果となっています。

2021年度と比較すると、厚生年金の平均月額はわずかながら8円増加しています。

反対に国民年金は、令和3年度より52円も平均月額が減少傾向となっています。

2.1 【男女別】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

続いて、男女別における厚生年金と国民年金の平均月額をみていきましょう。

厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、男女それぞれの厚生年金・国民年金の平均月額は下記の通りです。

厚生年金は、昨年よりも男女ともに増加しており、男性で495円増、女性192円増となりました。

男女それぞれで年金額がアップしていますが、依然として男女の受給額には大きな差が生じていることがわかります。

厚生年金における平均月額の男女差が大きい背景として、女性は出産や子育てをきっかけに扶養に入ったり、正社員からパートに変えたりするケースが多いことがあげられます。

これにより、厚生年金の加入期間が短くなることが要因の1つとして考えられます。

一方で国民年金では男女差はあまり見られず、昨年度と比較すると男性は215円減となっていますが、女性はわずかに80円増加しています。