2023年12月25日に厚生労働省が公表した資料によれば、2022年度末時点の年金受給額の平均は下記の通りでした。
- 厚生年金:14万3973円
- 国民年金:5万6316円
老後の生活において重要な収入源である年金ですが、これだけでは長い老後生活を送るのが心配な人もいるでしょう。
老後になってから困らないようにするためには、「貯蓄」を早いうちから進めておくことが大事です。
そこで気になるのが、今のリタイヤ前の世代の人がどれだけ貯蓄しているかというところです。
今回は金融広報中央委員会の資料を基に、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額に着目し、老後の資産形成においてどれほどの貯蓄が適切かを探ります。
将来への備えとなる貯蓄の目安を知り、安心できる老後を迎えるための一助となるデータをご紹介します。
1. 【50歳代・二人以上世帯】貯蓄100万円以上~200万円未満は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄100万円以上~200万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円~200万円未満の割合
- 5.8%
1.2 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄200万円未満の割合
- 39.5%
1.3 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1253万円
- 中央値:350万円
貯蓄100万円~200万円未満は1割未満、貯蓄200万円未満でみると約4割となりました。