長い老後生活を迎えるにあたり気になるのが「貯蓄」です。
貯蓄がいくら必要なのか、いくらあれば安心なのか、いまいちピンとこないという人は少なくないでしょう。
そこでこの記事では、金融広報中央委員会の資料に基づき、年金生活者(70歳以上・二人以上世帯)の貯蓄事情を確認していきます。
シニアの暮らしぶりを眺めながら老後対策について考えていきましょう。
1. 【70歳代・二人以上世帯】貯蓄1000万円以上~1500万円未満は何パーセントか
70歳代・二人以上世帯で「貯蓄1000万円以上~1500万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、70歳代の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円~1500万円未満の割合
- 10.3%
1.2 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円以上の割合
- 45.7%
1.3 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1905万円
- 中央値:800万円
貯蓄1000万円~1500万円未満は約1割、貯蓄1000万円以上でみると約4.5割となりました。
2. 【70歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
2.1 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円~1500万円未満の割合
- 12.7%
2.2 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円以上の割合
- 56.3%
2.3 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:2360万円
- 中央値:1200万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1000万円以上は半数以上を占めていることが分かりました。
平均は2300万円を、中央値は1200万円を超えました。