有名な米どころが多い日本と、日本の1.4倍の国土を持つタイ。米の生産量が多いのはどちらの国かご存知でしょうか。

今回、アンケートを取ったところ、日本人の約5割が知らないという事実が判明しました。

記事後半では、日本とタイのGDP(国内総生産)などを紹介します。

1. 日本とタイの米の生産量についてアンケート

LIMO編集部が全国の10代〜60代の男女200名を対象に、「日本とタイ、米の生産量が多いのはどちらの国でしょうか」というアンケートを取ったところ、全体の51%が「日本」と回答。

「タイ」と回答したのは、全体の49%になりました。

タイは日本の1.4倍となる51万4000平方キロメートルの国土に、約6600万人が暮らしています。耕地面積を見てみると、日本は約410万ヘクタール。タイは約1681万ヘクタールなので、日本の約4倍となります。

2. 日本とタイ、米の生産量を比較してみると

出所:総務省統計局『世界の統計2023』を参考に筆者作成

日本の米の生産量(2020年)は、約970万トンとなっています。一方のタイは、約3023万トンで、3倍以上の差があります。実はタイは、世界でも有数の米生産量を誇る国なのです。

日本の米生産量はというと、年々減少を続けています。水稲(主食用米)の作付面積を見てみると、2008年度では160万ヘクタール、2014年度では147万ヘクタール、2019年度では138万ヘクタールと年々減少。

これは米の1人当たりの年間消費量が、昭和37年をピークに一貫して減少していることが大きな原因です。具体的には、昭和37年度には118kgの米を消費していたのが、平成30年度には、その半分以下の53.5kgにまで減少しています。

また、米の需要量は毎年約10万トンずつの減少傾向にあります。