4. 厚生年金と国民年金の実際の支給額は
6月15日支給分から年金は増額となりましたが、それでも年金だけで生活できるシニアは少数派です。
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金(老齢基礎年金を含む)の支給額平均は月額で14万3965円でした。男性が16万3380円、女性が10万4686円です。
また国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額は5万6368円。男性が5万9013円、女性が5万4346円でした。
厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、「公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%」の世帯はたった24.9%です。
つまり残りの75.1%は、稼働所得や財産所得、仕送りや個人年金などで補填しています。
1回あたりの年金額は高額に思えますが、実際には年金だけで暮らすことは難しいようです。
さらに重要なのは、平均額が全員にあてはまるわけではないことです。それぞれの働き方や保険料の納付実績によって年金額が大きく異なるため、ねんきん定期便やねんきんネットなどでしっかり目安額を把握するようにしましょう。