今年1月から始まった「新NISA」ですが、制度の変更を機に取り組み始めた方も多くいるのではないでしょうか。また、少し前に話題になった「老後2000万円問題」ですが、この新NISAを活用する場合、毎月どれくらいのペースで投資していく必要があるのでしょうか。

貯蓄額の目標を立てる際に目安となるのが、同年代の貯蓄額です。自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、具体的な貯蓄の目標金額を決めやすくなるでしょう。

今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、30歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。

1. 【30歳代・二人以上世帯】貯蓄700万円以上~1000万円未満は何パーセントか

30歳代・二人以上世帯で「貯蓄700万円以上~1000万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、30歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【30歳代・二人以上世帯】の貯蓄700万円~1000万円未満の割合

  • 7.3%

1.2 【30歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円未満の割合

  • 81.0%

1.3 【30歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:526万円
  • 中央値:200万円

貯蓄700万円~1000万円未満は1割未満、貯蓄1000万円未満でみると約8割となりました。