2. NISAの終わり方①資産運用自体を終了させるタイミング
NISAでの資産運用を終了させるタイミングについては、あらかじめ目処を持っておくとよいでしょう。
3つのパターンを紹介するので、自分がどれによく当てはまるかを考えてみてください。
2.1 特定の資産形成目的を達成したとき
若い方を中心に結婚、子育て・教育費用、住宅購入など、少し先のまとまった資金ニーズに向けて資産運用をするケースが考えられます。
あらかじめ自分の資産運用を「何の資金を形成するために」行うのか明確にして、そのタイミングを目標として新NISAでの運用を行うのが一つの方法です。
目標としていたライフイベントのタイミングが到来したら、新NISAで運用した資産を現金化しましょう。
2.2 老後生活にさしかかるとき
より長期の視点では、老後生活にさしかかる60歳代半ばごろに運用を終了するという考え方があります。
目先のライフイベントに向けた資産形成を必要としない方の場合、老後の生活にゆとりを持たせる目的で資産運用をするケースが多いでしょう。
その場合は、65歳頃になり、年金だけでの生活が難しくなったタイミングで新NISAを現金化して取り崩していくのが一つの有効な活用法です。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)