相場の世界では「辰巳天井」といって、 辰(たつ)と巳(み)年に株価は天井をつけやすいとされる格言があります。

竜が天に昇るように株価が上昇するというものですが、2024年は株価だけでなく収入アップも期待したいものですね。

さて、年末年始は何かと出費が増え、新年早々から家計や貯蓄などお金について考えた方もいるでしょう。

今回は、セカンドライフが始まる60歳代の懐事情を覗いていきたいと思います。いまの60歳代は貯蓄をどれくらい準備し、老齢年金はどれくらい受け取っているのでしょうか。

1. 60歳代「貯蓄額3000万円」を超える世帯は約2割!

それではさっそく、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」をもとに、60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額を確認してみましょう。

1.1 【60歳代】二人以上世帯の金融資産保有額

60歳代二人以上世帯の貯蓄額は、以下のとおり平均値と中央値で大きく乖離しています。

※金融資産を保有していない世帯を含む

  • 平均値:1819万円
  • 中央値:700万円

平均値は一部の大きな数値に引き上げられていると考えられるため、ここではより実情を反映しているとされる中央値を参考にしておきましょう。

しかし、貯蓄事情は世帯によってバラバラのようです。

金融資産保有額ごとの世帯割合で深掘りして見ておきましょう。