2024年1月17日に日本銀行が発表した「生活意識に関するアンケート調査」によると、景況感について1年前と比べると「悪くなった」と回答している人が増加していることが明らかになりました。

また、景況判断の根拠については、「自分や家族の収入の状況から」との回答が最多。平均年収や賞与がアップしたという明るいニュースがあったものの、収入面が物価上昇スピードに追いついていないことがうかがえます。

さて、40歳になると介護保険料の納付が始まります。これを機に老後を意識し始めたという人は少なくないでしょう。

老後に向けてすでに貯蓄を進めている人もいます。

では、自分と同年代の周囲はどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。

今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、40歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。

1. 【40歳代・おひとりさま世帯】1500~2000万円未満は何パーセントか

40歳代・おひとりさま世帯で「貯蓄1500~2000万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、40歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【40歳代・おひとりさま世帯】の貯蓄1500~2000万円未満の割合

  • 2.5%

1.2 【40歳代・おひとりさま世帯】の貯蓄1500万円以上の割合

  • 12.4%

1.3 【40歳代・おひとりさま世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:657万円
  • 中央値:53万円

40歳代のおひとりさま世帯のうち、貯蓄額が「1500~2000万円未満」は1割未満、貯蓄1500万円以上でみると約1割となりました。

ただし、円グラフをみていただくとお分かりのとおり、約半数が100万円未満(貯蓄ゼロを含む)となっています。

40歳代・おひとりさま世帯の多くが、貯蓄が進んでいないという現状が明らかになりました。

2. 【40歳代・おひとりさま世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

2.1 【40歳代・おひとりさま世帯】の貯蓄1500~2000万円未満の割合

  • 3.8%

2.2 【40歳代・おひとりさま世帯】の貯蓄1500万円以上の割合

  • 19.2%

2.3 【40歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1045万円
  • 中央値:374万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1500万円以上は31.2%。

平均は1000万円を超え、中央値は350万円を超えました。