金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、60歳代おひとりさま世帯の約77%が「老後の生活について心配である」と回答しています。
仕事をリタイアし、生活リズムが大きく変わることへの不安や、年齢を重ねていく上での健康面の不安など、老後の生活を心配する理由はさまざまです。
心配ごとを少しでも減らして、セカンドライフを楽しみたいものですね。
さて、老後生活を安心して迎えるためには、「お金」は必要不可欠な要素となります。
生活費やおひとりさまライフを楽しむために、老後に向けて「貯蓄」をしておけると良いでしょう。
貯蓄額の目標を立てる際に目安となるのが、同年代の貯蓄額です。
自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、具体的な貯蓄の目標金額を決めやすくなるでしょう。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、60歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【60歳代・ひとり世帯】貯蓄3000万円以上は何パーセント?
60歳代・ひとり世帯で「貯蓄3000万以上」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、60歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄3000万円以上の割合
- 16.9%
1.2 【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1388万円
- 中央値:300万円
貯蓄3000万円以上を保有する60歳代のひとり世帯は、約2割という結果に。
しかし、実情を表すと考えられる中央値は300万円です。