2. 【60歳代・ひとり世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくら?

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

出所:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

2.1 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄3000万円以上の割合

  • 23.6%

2.2 【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1960万円
  • 中央値:950万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄3000万円以上は23.6%。

平均は1900万円を超え、中央値は900万円を超えました。

3. おひとりさまが知っておきたい65歳からの年金収入

おひとりさまが長い老後生活を迎える上で把握しておきたいのが年金収入です。

老後生活における収入の柱となるであろう老齢年金(国民年金・厚生年金)ですが、いまのシニア世代は月額いくら受け取っているのでしょうか。

2023年12月に、厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より発表された2022年度末現在の年金受給額は、以下の通りでした。

3.1 ◆国民年金の平均月額◆

全体:5万6316円
男性:5万8798円
女性:5万4426円

3.2 ◆厚生年金の平均月額◆

全体:14万3973円
男性:16万3875円
女性:10万4878円

※上記、厚生年金の平均月額には国民年金(基礎年金)を含む。

国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台となっています。

なお、厚生年金は現役時代の年金加入期間や年収によって年金額が決定する仕組みとなるため、個人差が大きくなります。

現役世代の方は、現時点の加入記録にもとづく年金見込額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご確認いただけます。