2. 【おひとりさま】20~60歳代別「貯蓄額」の平均と中央値はいくらか
おひとりさまの生活の満足度は各人によるところが大きいもの。
仕事に邁進する人、趣味にハマる人、友人との付き合いを楽しむ人、ひとりの楽しみをもっている人などさまざまでしょう。
ただおひとりさまに共通して言えるのが、何かあったときに支えとなる「貯蓄」があると安心ということ。
ひとりの暮らしや老後では、何かあればサポートを外部に頼むことになりますから、まとまった貯蓄を保有しておきたいものです。
では、おひとりさまの貯蓄額は平均でいくらくらいみなさん保有しているのでしょうか。
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに、おひとりさまの貯蓄額の平均と、より実態に近い中央値をみていきます。
2.1 20歳代「おひとりさま」の貯蓄の平均・中央値
まず20歳代・おひとりさまの貯蓄の平均値は176万円、より実態に近い中央値は20万円です。
就職間もなく、一般的に給与が低い20歳代ではまだ貯蓄額が少ないようです。
2.2 30歳代「おひとりさま」の貯蓄の平均・中央値
30歳代単身世帯の平均値は494万円、中央値は75万円です。
平均値は20代より300万円以上増えていますが、中央値は75万円でした。
平均と中央値の差が見られており、貯蓄の個人差が出始めていることがわかります。
2.3 40歳代「おひとりさま」の貯蓄の平均・中央値
40歳代単身世帯の平均値は657万円です。
一方で中央値は53万円と100万円を割っており、また平均と約600万円もの差がでました。
約半数の世帯は貯蓄100万円以下な一方で、約2割の世帯は1000万円以上貯蓄があります。
40歳代はまだ現代では転職がしにくくなりますし、老後を意識し始める年代ですから、きちんと貯蓄習慣をつけておきたい年代でもあります。