3. 墓じまいを考えたことはありますか?
現在では「樹木葬」や「納骨堂」のシェアが多くを占めていることに驚いた方もいらっしゃったかもしれません。生き方が多様化するとともに「弔い方」やお墓のスタイルもさまざまに変化しているのです。
ちなみに、全国石製品協同組合(全石協)が2023年10月31日に公表した調査結果によると、お墓の購入予定がある人の48.9%が「七回忌まで」「三十三回忌まで」とあらかじめお墓の使用期限、つまり「墓じまい」を想定しているとのデータもあります。
これらの背景には核家族や少子化が進んでいることもあるでしょう。お墓の継承者が減っていくなかで、「あとの世代に負担をかけたくない」という想いがうかがえますね。みなさんは「墓じまい」を考えたことはありますか?
お墓の問題はけっして避けて通ることができません。家族やきょうだいの気持ちをできるだけ尊重するためにも、やはり「お墓をどうするか」について話しておきたいものです。
墓じまいを検討した人の中には、きょうだい間での意見が食い違いなかなか話が進まなかったという声を、何度か筆者は聞いたことがあります。
年末年始、新しい年に思いを馳せてさまざまな計画をたてる人も多いことでしょう。年末年始の「家族会議」では、お墓に関する終活についてもちょっと話題に出してみませんか。
参考資料
- 株式会社鎌倉新書 第13回 お墓の消費者全国実態調査(2022年)購入したお墓の種類は「樹木葬」が41.5%で3年連続シェア1位(PR TIMES)2022年3月15日
- 全国石製品協同組合(全石協)「これからお墓を購入しようと考えている方の‟お墓の形態”と”お墓の使用期限”についてのアンケート調査」(PR TIMES)2022年9月19日
吉沢 良子