日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査(2023年9月30日現在)について」によると、つみたてNISAの新規買付額がもっとも多いのは30歳代です。

ただし、30歳代のなかにも、まだ投資をしたことがない人もいるでしょう。本記事では、そんな投資をしたことがない30歳代に向けて、2024年に投資デビューするためにするべきことを解説します。

ステップごとに紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. ステップ1.NISAを理解する

投資デビューに向けてするべきこと1つ目は、NISAを理解することです。

NISAとは、投資で得た利益や配当金が非課税になる制度です。例えば、通常の証券口座で30万円で購入した株式を50万円に値上がりしたタイミングで売却した場合、利益20万円に対して約20%の約4万円が税金として差し引かれます。そのため、実際に受け取れる金額は税金4万円を差し引いた46万円です。

一方で、NISA口座を使って投資をすると税金がかからないため、50万円全額を受け取れます。この「投資で得た利益や配当金に対して税金がかからないこと」が、NISAのメリットです。

また、2023年までNISAには「つみたてNISA」と「一般NISA」の2種類がありました。つみたてNISAと一般NISAでは、年間に投資できる金額や非課税期間、投資対象商品が異なり、どちらを利用するか選ぶ必要がありました。

ただし、2024年からはつみたてNISAが「つみたて投資枠」に、一般NISAが「成長投資枠」に名前を変えて、併用が可能となります。さらに制度の内容もパワーアップします。

年間投資金額は最大360万円(つみたて投資枠年間120万円、成長投資枠年間240万円)で、非課税期間は無期限です。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

2024年からの新NISAはかなり使い勝手が良くお得な制度のため、2024年から投資を始める人は新NISAでの投資を積極的に検討しましょう。