3. 古伊万里と伊万里の違い
同じ肥前国で生産された磁器ですが、生産されていた時代や用いられていた技法、絵柄が古伊万里と伊万里では違います。
現在では、佐賀県伊万里市内で生産れているものを同じ磁器である有田焼と区別して伊万里焼と呼んでいます。また、現代の伊万里焼と区別するために、江戸時代に作られた品を古伊万里焼と呼ぶケースが多くなっています。
さらに、「古伊万里様式」「柿右衛門様式」「鍋島窯様式」の3つの系譜を、有田焼の三様式ということもあります。
3.1 古伊万里は厚みがある
古伊万里の中でも初期に作られたものは、釉薬がたっぷりと塗られ厚みがあり、皿の裏側の高台が非常に小さいという特徴があります。