2. 65歳以上の平均貯蓄額はいくら?

では、実際に老後を迎えた世帯ではどのくらいの金額を貯蓄できているのでしょうか。

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄額は以下のようになっています。

【貯蓄現在高階級別世帯分布(二人以上の世帯)】

  • 300万円未満:14.4%
  • 300~2500万円未満:60.4%
  • 2500万円以上:34.2%


65歳以上の世帯では、平均値が2414万円、中央値が1677万円となっています。より実態に近いとされるのが中央値となりますが、14.4%の世帯では貯蓄300万円未満となっています。

十分な貯蓄を確保できていない世帯も多いのが実状であり、そういった世帯では可能な限り老後生活への準備を始めていく必要があります。