1. 高齢者が新NISAで資産運用を行うメリット

仕事を退職した60歳代や70歳代などの高齢者の場合、「今さら資産運用を始めても遅すぎる」と感じているかもしれません。

しかし、高齢者でも新NISAを使って資産運用を行うと、さまざまなメリットがあります。

具体的に確認していきましょう。

1.1 比較的安全な商品を選びやすい

新NISAを活用すると、自分で一から商品を探すよりも、安心して投資ができる商品を選びやすいというメリットがあります。

仕事を退職した高齢者の場合、今後大きな収入が得られる可能性が低いため、複雑な商品や、リスクが高い商品に投資をするのは危険です。

比較的安全性が高く、商品の仕組みが分かりやすいものに投資していくのがよいでしょう。

新NISAの場合、あらかじめ金融庁の基準を満たした、長期、積立、分散に向いている投資信託が厳選されています。

この中から、手数料(信託報酬)が低く、投資先が分かりやすい、インデックス投資信託などを選べば、高齢者の方でも資産運用にチャレンジすることができます。

1.2 すぐに現金化ができる

新NISAで運用している投資信託は、いつでも売却して現金化することが可能です。

急に医療費などまとまったお金をすぐに用意したい場合でも、新NISAの預かり商品を売却すればよいので安心ですね。

一方、高齢者が加入していることが多い保険の場合は、保険金の支払い要件が決まっているため、いつでも自由にお金を引き出すことができません。

この観点のみでいうと、保険よりも自由度が高いと言えるでしょう。

1.3 長期の資産運用が可能

新NISAは、今までのNISAとは異なり、資産運用を行う期間が無期限になりました。

運用限度額までは、一生資産運用を続けることが可能です。

例えば、60歳から新NISAを始めたとしても、非課税で20年、30年と長期投資をすることもできます。

長期投資を行うことで、利益が雪だるま式に増えていく複利の効果を活かし、お金を増やすことができるでしょう。