今の30歳代はゆとり世代やミレニアル世代と呼ばれます。
就職氷河期が終わってから就職活動をした人も多く、現在の40歳代や50歳代に比べると就職の難易度は低かったと言えるかもしれません。
では、そんな30歳代は現在どれくらい貯蓄があるのでしょうか。本記事では、30歳代の平均貯蓄額と中央値を二人以上世帯と単身世帯にわけて紹介します。
手取り収入から貯金に回す割合も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 30歳代二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値はいくらか
まずは、30歳代二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値を確認しましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、30歳代二人以上世帯(夫婦世帯など)の金融資産保有額は以下のとおりです。
なお、金融資産には預貯金のほかにも株式や投資信託、積立型保険、個人年金保険などを含みます。
1.1 30歳代二人以上世帯の金融資産保有額
- 非保有 :23.9%
- 100万円未満 :13.4%
- 100~200万円未満 :10.3%
- 200~300万円未満 :6.9%
- 300~400万円未満 :6.3%
- 400~500万円未満 :3.5%
- 500~700万円未満 :9.4%
- 700~1000万円未満 :7.3%
- 1000~1500万円未満 :6.6%
- 1500~2000万円未満 :3.5%
- 2000~3000万円未満 :3.9%
- 3000万円以上 :2.2%
- 無回答 :2.6%
平均値 :526万円
中央値 :200万円
30歳代二人以上世帯の貯蓄額の平均値は526万円・中央値は200万円です。平均値と中央値の差は2.5倍以上あることから、一部のお金持ち世帯が中央値を大きく引き上げていることがわかります。
中央値は200万円のため、多くの世帯では充分な貯蓄があるとは言えないでしょう。また、貯蓄ゼロの世帯の割合は23.9%とかなり高いです。