3. 国民年金はいくらもらえるのか
では、具体的に国民年金保険料はいくらもらえるのでしょうか。日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」によると、国民年金保険料を未納せずに全額納めた人の受給額は以下のとおりです。
3.1 国民年金の受給額(2023年度・満額)
67歳以下 68歳以上
- 月額6万6250円 月額6万6050円
国民年金保険料を満額納めた場合、月額6万6000円ほどの年金をもらえます。年金だけで生活するのは難しい金額かもしれませんが、あるのとないのとでは差がかなり大きいでしょう。
また、国民年金受給額は納付期間によって決まるため、納付期間が短いと、もらえる年金は通常よりもかなり少なくなります。
4. 老後への備えを始めよう
国民年金について解説しましたが、人によっては年金以外の老後対策も必要です。
具体的な対策としては、NISAやiDeCoによる資産形成、個人年金保険への加入なども考えられるでしょう。まずは、自分の老後をシミュレーションしてみて、必要な老後対策を知ることから始めてみてください。
参考資料
- 厚生労働省「第04話 日本の公的年金は「2階建て」」
- 厚生労働省年金局「令和4年度の国民年金の加入・保険料納付状況」
- 日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」
- 厚生労働省「年金を受けとるために必要な期間が10年になりました」
- 厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
苛原 寛