3. 女性で「平均年収600万円を超える業種」はない

同じく国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」では、業種別の平均年収を知ることができます。

男性の場合、「金融・保険業」は平均年収が843万円。「電気・ガス・熱供給・水道業」は794万円。他にも「情報通信業」や「学術研究,専門・技術サービス業、教育,学習支援業」 「製造業」で平均年収が600万円を超えます。

しかし、女性に限定すると年収600万円を超える業種はありませんでした。

最も高い「電気・ガス・熱供給・水道業」で533万円、「情報通信業」で479万円、「金融・保険業」で461万円です。

女性で「年収600万円」を目指すのは難しい現状が浮き彫りとなりました。

4. まとめにかえて

今回取り上げた年収600万円超~700万円以下の女性給与所得者は73万3000人で、これは女性給与所得者の3.4%にあたります。

給与所得者全体の平均年収、そして過去の推移についても確認しましたが、過去8年間での推移の中でも、直近3年間の年収の伸び率が高いことがうかがえました。

今後、政府の政策としてどのようなアクションが出てくるでしょうか。

2024年は「新しいNISA」が始動します。国民の年収の推移や資産運用への注目度も気になるところです。

参考資料

LIMO編集部