2. おひとりさまの実家暮らしの現状

保険マンモス株式会社は、実家暮らしの500名の男女に、家に入れるお金に関する調査を行いました。

同調査によると、「家にお金を入れる人」の割合は74%、「家にお金を入れない人」の割合は26%でした。
では、いくら家にお金をいれているのか。平均は約4万円、最低1000円、最高28万円という結果になりました。

年齢別にも見てみましょう。

  • 19歳以下 2万5663円
  • 20~30歳 3万3623円
  • 31~40歳 4万1875円
  • 41~50歳 4万6970円
  • 51~60歳 4万5000円
  • 60歳以上 17万5000円

子どもが20歳代や30歳代であれば親が現役で働いているケースも多いですが、子どもが40歳代以上になると親が仕事をやめ、年金頼みの暮らしになる家庭が増えてきます。

子どもが家に毎月入れるお金の額が5万円を超えてくると、親側にとって子どもの生活費を差し引いてもプラスの収入になることも多いでしょう。

また、社会人の子どもと一緒に暮らしていれば、電化製品の購入費や家の修繕費などを補ってもらえることも多く、生活全体に余裕が出ることもあります。

3. 社会人の子どもが実家で暮らすことで親子ともに助かることも多い

おひとりさまというと、老後に対する不安の声があがることがあります。

しかし、夫婦世帯であっても、「高齢者」となれば、配偶者の入院や施設入所などにより、必然的にひとり暮らしになるケースも考えられます。

また、単身世帯・夫婦世帯に関係なく、高齢者の暮らしには数々の危険や不安要素があるでしょう。

子どもが実家にいれば、日常生活において必要となる家事や力仕事、通院などのサポートをしてもらえたり、高齢者をターゲットにした悪徳商法などを回避しやすくなったりします。

高齢者の中には子どもが実家から離れた場所に住んでいるため、ほとんど会う機会もなく、孤独を常に感じている人は珍しくありません。

親にとって子どもが結婚をして、孫を産むことは幸せの1つかもしれませんが、子どもがいつもそばにいてくれることも幸せなことといえるでしょう。