3.1 年収600万円以上を目指せる「職種」は?
では最後に、職種別の平均年収ランキングを見ていきましょう。
パーソルキャリア株式会社が調査したデータによると、2023年の職種別の平均年収ランキングで平均年収が高い職種として「医師」が1028万円で1位となりました。
1位の「医師」と2位の「投資銀行業務」はそれぞれ平均年収が前年よりも増加しています。
職種分類においては、「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」が平均年収ランキングのトップ20のうち最も多くを占める結果となっています。
また、職種分類別においてトップ10に最も多くランクインしたのは「金融系専門職」でした。
上記から、高収入に分類される職種は「専門職」に集中していることがわかります。
専門職は、専門知識や高度な技術が必要となる職種であり、社会の基盤を支える役割をになっていることから、誰にでもできる仕事ではないゆえに、収入が高くなっているのでしょう。
4. 年収アップをしたいと考えている方は転職も視野に行動を
本記事では、年収600万円以上の給与所得者・世帯の割合について紹介していきました。
年収600万円以上の割合は全体の約2割であり、世帯年収においても全体の約3割という結果となり、年収600万円以上のハードルは高いことがわかります。
年収が高いと生活水準を上げやすくなるだけでなく、老後の厚生年金の受給額が多くなるケースもあります。
年収アップをしたいと考えている方は、早いうちからキャリアプランの見直しをして、転職を視野に行動していけると良いでしょう。
参考資料
- パーソルキャリア株式会社 doda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」
- 厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況II 各種世帯の所得等の状況」
- 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
太田 彩子