2. 25日線に上値を押さえられ、もみ合う
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、25日移動平均線、75日移動平均線付近でもみ合う動きが続いていました。先週はこのあたりを上抜けることができるかどうかが大きなポイントでした。実際には、75日線に近づくと押し目買いが入る一方で、25日線に近づくと戻り売りで上値を押さえられるような動きが続きました。
今後の展開はどうなるでしょうか。上値は重いものの下値も堅いことから、しばらくもみ合うような動きが続くかもしれません。その後の展開としては大きく2つ。まず、25日線を超えて上昇していくパターンです。3万3000円付近と25日線が重なっていることから、このあたりを超えると下値サポートに変わる可能性があります。その場合の上値メドは、11月20日の高値(3万3853円)付近となります。
もう一つのパターンはここからさらに調整していくパターンです。75日線を割り込むようだと、11月20日の高値を始点とする短期的な下降ラインが意識されるようになります。
今週まずは、どちらの移動平均線を超えていくかに注目したいところです。逆に言えば、両移動平均線の間からローソク足の実体が抜けず、判断が難しいようであれば、様子見でもいいでしょう。
参考資料
下原 一晃