「物価は上がり続けるのに給料は上がらない。」このような状況で、なかなか貯金ができていない人もいるかもしれません。

特に、独身世帯は自分1人でお金の管理をしなくてはいけません。では、周りの独身世帯はどれくらい貯金をしているのでしょうか?30歳代独身で貯金がないのはマズいのでしょうか?

本記事では、独身世帯の貯蓄事情を紹介します。老後にもらえる年金額も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 30歳代独身の貯蓄事情は?

30歳代独身者の貯蓄事情を確認しましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、30歳代単身世帯の貯蓄額の分布は以下のとおりです。

なお、貯蓄には預貯金のほかにも株式や投資信託、積立型保険、個人年金保険などを含みます。

1.1 30歳代単身世帯の金融資産保有額分布

金融資産保有額 分布割合

  • 非保有 32.4%
  • 100万円未満 18.5%
  • 100~200万円未満 8.6%
  • 200~300万円未満 5.6%
  • 300~400万円未満 5.2%
  • 400~500万円未満 2.5%
  • 500~700万円未満 7.1%
  • 700~1000万円未満 3.7%
  • 1000~1500万円未満 4.6%
  • 1500~2000万円未満 3.7%
  • 2000~3000万円未満 2.5%
  • 3000万円以上 2.8%
  • 無回答 2.8%

平均値 494万円
中央値 75万円

30歳代独身者で貯蓄がない人の割合は32.4%です。約3人に1人は貯蓄がありません。貯蓄がない人は意外と多いことがわかります。

一方で、貯蓄が1000万円以上ある人も13.6%います。また、3000万円以上の貯蓄がある人も2.8%いるため、人による貯蓄額の差は大きいです。

2. 各世代の貯金事情は?

30歳代独身者の貯蓄事情を確認しましたが、他の世代の独身者はどれくらい貯蓄をしているのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、20~70歳代の貯蓄額の中央値は以下のとおりです。

2.1 【単身世帯】20~70歳代の貯蓄額の中央値

世帯主の年齢 貯蓄額の中央値

  • 20歳代 20万円
  • 30歳代 75万円
  • 40歳代 53万円
  • 50歳代 53万円
  • 60歳代 300万円
  • 70歳代 485万円
  • 全体 100万円

年齢が上がるごとに貯蓄額は増加傾向ですが、もっとも貯蓄額が多い70歳代でも金額は485万円です。485万円では、老後が心細いと感じる人も多いのではないでしょうか。

3. 老後の収入はいくら?

独身世帯の貯蓄事情を確認し、多くの世帯では充分な貯蓄ができていないことを確認しました。そのため、老後に不安を感じる人もいるでしょう。

ただし、老後は貯蓄以外に年金を受け取れます。そのため、年金受給額が生活費を上回れば、老後に向けた貯蓄の必要性はそこまで高くないかもしれません。

では、老後はいくらの年金をもらえるのでしょうか。会社員時代の平均年収ごとにもらえる年金額を以下の条件でシミュレーションしてみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 20歳~64歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受給開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

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出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

3.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収 年金受給額の目安(額面)

  • 300万円 月13万3000円
  • 400万円 月15万円
  • 500万円 月17万2000円
  • 600万円 月19万3000円
  • 650万円 月20万円
  • 700万円 月20万9000円
  • 800万円 月22万6000円
  • 900万円 月24万9000円

平均年収900万円の会社員は月額24万9000円の年金を受け取ります。実際の手取りはもう少し減りますが、月20万円以上あれば年金だけで生活できる人も多いのではないでしょうか。

一方で、平均年収300万円の会社員が受け取れる年金は月13万3000円です。生活水準にもよりますが、月13万円程度では年金だけで生活するのは難しい人も多いかもしれません。

4. 老後をシミュレーションしてみよう

老後に向けて必要な対策は人によって異なります。

年金受給額が多い人であれば老後対策の必要性はあまり高くない一方で、年金受給額が少ない人は年金以外に貯蓄などでの備えが必要です。

そのため、まずは自分が老後にいくらの年金がもらえるのかシミュレーションしてみましょう。「ねんきんネット」を使えば、簡単に老後に受け取れる年金額のシミュレーションが可能です。

ぜひ、将来の見込年金受給額を把握して、老後対策の計画を立てることから始めてみてください。

参考資料