1. 銀行の預金金利が100倍アップ
日本銀行の長期金利の上限引き上げなどで、銀行は預金金利の引き上げに動いています。
メガバンクの三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、10年もの定期預金の金利を年率0.002%から年率0.2%に引き上げました。金利が100倍アップしたことになります。
年率0.2%であれば、100万円を預けると年間で2000円増える計算です(税金を考慮しない場合)。人によっては、かなりお金が増えると感じる人もいるかもしれません。
2. 「積立預金」VS「積立投資」将来の資産はいくらになるか
では、銀行での積立預金と新NISAでの積立投資は、どちらが多く資産を増やせるのでしょうか。
月3万円を積立預金した場合と積立投資した場合とで比較してみましょう。なお、積立預金の運用利回りは年率0.2%、積立投資の運用利回りは年率3%を前提とします。
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
2.1 1ヵ月3万円を貯金した場合と投資した場合の将来の資産評価額
経過年数 貯金した場合 投資した場合
- 5年 180万9000円 193万9000円
- 10年 363万6000円 419万2000円
- 15年 548万1000円 680万9000円
- 20年 734万5000円 984万9000円
- 25年 922万8000円 1338万円
- 30年 1113万円 1748万2000円
*預金の運用利回りは年率0.2%、投資の運用利回りは年率3%で計算
積立預金と積立投資とでは、30年後における資産評価額の差は635万2000円です。同じ積立金額でも、預金と投資で将来の資産額は大きく異なることがわかります。
3. 積立投資は運用利回りが事前にわからない
積立投資と積立預金の将来の資産額をシミュレーションしましたが、積立預金は事前に運用利回りが確定しているのに対し、積立投資は運用利回りが事前にわかりません。
先ほどのシミュレーションよりも資産額が増える可能性もあれば、減る可能性もあります。そのため、運用利回りによってどれくらい資産額が変動するのかを事前に把握しておくことが重要です。
月3万円の積立投資を30年間続けた場合の、運用利回りごとの資産評価額は以下のとおりとなります。