2. 大幅安で25日線、75日線を割り込む
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では高値圏でもみ合う動きが続いていました。先週はこのもみ合いを上抜けることができるかどうかがポイントでした。
実際には、25日移動平均線付近まで調整すると押し目買いが入るような動きでしたが、ローソク足の実体が25日線を割るような動きも見られました。8日(金)には窓をあけて下落して寄り付くと、さらに長い陰線となり、25日線、さらには75日線も割ってしまいました。
今後の展開はどうなるでしょうか。主要な移動平均線を割り込んでしまったのはやや心配なところです。ただ、直近の押し安値である11月8日の安値(3万2049円)を割ることはなく、むしろ、8日のローソク足は長い下ヒゲが出て、反発の可能性を示唆しています。ここから反発するようであれば、絶好の押し目買いのチャンスです。75日線を回復するようであれば買いで付いて行きたいところです。その場合の上値メドは25日線のある3万3000円付近、さらには11月20日の高値(3万3853円)付近となります。
逆にここから75日線に上値を押さえられるようであれば注意が必要です。その場合には、200日線のある3万1000円付近までの調整もあり得ます。ただし、このあたりは過去の売買が積みあがっており、一気に3万円を割るような動きにはならないでしょう。
参考資料
下原 一晃