3. ステレオタイプで見られ自分を理解してもらえないこと
「仕事のため」で割り切れないと回答した人の意見
Z世代やY世代といった言葉が悪く働いてしまった例です。仕事の付き合いは淡白と言われがちなZ世代ですが、かといってコミュニケーションを蔑ろにしているわけではありません。
筆者がZ世代に「仕事でも割り切れないこと」を聞いたところ、以下の回答が得られました。
- 「上司の人は当時30代くらいの方で、よく『新卒だからもっとフレッシュに行こう!』と言われました。フレッシュって言われても正直ピンとこなかったです」(26歳・男性)
- 「Z世代に見られる傾向はあるのだと思います。でも、いざ対人関係になって『Z世代だから〜』で割り切られるのは嫌。自分と言う個人を見られていないようで……。入社して3か月で会社を辞めました」(24歳・男性)
Z世代のことを知るために、Z世代の特徴を押さえておくのは大事かもしれませんが、どんな調査でも例外はつきもの。
人を簡単にカテゴライズできるわけもありません。最終的には、その人個人のことを知ろうとする必要があるのではないでしょうか。
インターン生で構成されるLIMO・U23編集部も、「Z世代って範囲が広すぎでは?」「興味があることやクラスターで考え方が違うかも」のような議論をよくしています。
4. 重要なのは価値観を知ること
飲み会や余興など、せっかく楽しいと思っても相手がそう思っていないのであれば意味がありません。
自分を軸に考えて相手の気持ちを推測ってしまいがちですが、「違うかもしれない」という可能性を念頭におくことが、本当のコミュニケーションと理解につながるのではないでしょうか。
ジェネレーションギャップという言葉がありますが、想像以上に受け取る側は感じている可能性があります。
参考資料
- 日本インフォーメーション株式会社「Z世代のイマ ~アルコールとの距離感~ Z世代にとって飲み会は、多様な楽しみ方で参加する食事会!」(2023年12月1日)PR TIMES
- 株式会社ライボ「Job総研による『2023年 忘年会意識調査』を実施 実施5割超え コロナ前の水準に回復も“必要性”には賛否」(2023年11月20日) PR TIMES
青木 絵莉華